なんちゃって税理士のブログ

税理士、宅地建物取引士、相続アドバイザー 土屋雅資のブログです。 相続税を中心に、お得な節税情報等を発信していきます。

相続財産その他

ヤッホー!私は4月7日、8日の2日間、相続の判例研修を受講してきました。セミナー代は2日間で5万円ですが、研修を受けた価値は十分ありました。最近の相続は、長寿の方(例えば享年95歳)の相続ですと、相続人も70歳代で、結構、耳が遠かったり、ボケ気味だったり、税理士としては「お婆ちゃーん(相続人)に聞こえますか~?」なんて会話が多くて実際、疲れます・・・。

では、本来の相続財産で実務上よくある財産をご説明しますね!(1)上場株式・・・例えば被相続人がNTTの株式1,000株を保有していた場合には、①死亡日の終値(4/月8日)②死亡した月平均(4月)③死亡した前月の月平均(3月)④死亡した前々月の月平均(2月)の4つの価額の一番低い値段に1,000株を掛けて算出します(2)取引相場のない株式=同族会社=被相続人が社長で、かつ株主(所有と経営が一致)・・・会社の区分分けをして①類似業種比準価額方式②純資産価額方式③配当還元方式の3つの評価金額のいずれか又は併用で金額を算出します。(3)ゴルフ会員権は時価×70%で評価します。では、皆さんにクイズです。ゴルフ会員権が売値800万円、買値600万円とゴルフ会員権相場情報に記載されている場合は、①売値800万円×70%②中値の700万円×70%③買値600万円×70%、①~③のどれで評価しますか?正解は③です。税務署にイチャモンをつけられないように②にされた方が多いんじゃないでしょうか?高めに評価しておけば、税務署はその分、相続財産は増える訳ですから文句は言わないでしょうね!しかし、裁決事例では買値600万円を使って評価してもOKだとジャッジしています。何故って、600万円なら買い手がいるからです。(4)美術品・・・「なんでも鑑定団」に依頼して評価してもらいます!実務上は「東京美術クラブ」「大阪美術クラブ」に依頼して、日本画や古美術等の専門家に評価をしてもらいます。なかには、1,000万円で被相続人が購入した絵画を鑑定してもらったら、実は偽物で、額縁代10万円の評価額なんて言うケースもあります。(5)自動車=高級外車・・・フェーラーリ、ベントレーロールスロイス、ベンツ、BMW等も「ガリバー」等の査定業者に見積もりしてもらいます。同様に、「葉山のマリーナに停留している」外洋ボートなども高いものは億単位ですから気をつけましょうね!あとは、生物ではやはり恋?「鯉ちゃん」も千万単位になる場合もありますよ!お金持ちは、私なんかと住む世界が違う事を肝に銘じておかないと、お金の水準が数ケタ違いますからね~~~。皆さんもご存じの前政権=民主党の鳩山総理は、毎月のお小遣いが1,500万円(年間約2億円)だったから、贈与税の申告をしましたよね!はぁ~、ため息しか出ませんね~。土屋雅資